本日はアートモザイクタイル ピオニー をご紹介致します。
新商品ではないのですが、なぜ今回ピックアップしたかと言いますと、
5月の母の日にお花をプレゼントしようと思い、花屋を覗いたところ
季節のお花、と書かれた“ピオニー”がきれいに咲き並んでいました。
まじまじと見たのが初めてだったのですが、幾重にも重なる花びらが
とても美しく思わず自分用に買ってしまいました。
英語名でピオニー、和名だと芍薬(しゃくやく)と呼ばれています。
芍薬といえば、美人を花に例えた言葉で、
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
という有名な言葉があります。
芍薬の花はすらりと上にまっすぐ伸びるので、その姿が和服を着た女性の
美しい立ち振る舞いと重なったと言われています。
世界三大美女と言われている、小野小町にも愛された花とのこと。
香りはバラのようだと言われています。
名古屋モザイクのアートモザイクタイル「ピオニー」ですが、
なぜピオニーという商品名かと申しますと・・
カタログのキャッチコピーにも書かれておりますが、
まさにそのピオニーの花をモチーフに作られているのです。
お分かりになりますでしょうか。
ピオニーのひらひらとした花びらがところどころに
デザインとしてちりばめられているんです。
ピオニー誕生のきっかけは、デザイナーのご近所に美しく咲いている
芍薬の花を見て始まったそうで、当初のデザインは150角サイズの
タイルに芍薬の花を描いたものでした。
そこから様々なサイズで試作を行い、最終的に一枚のデザイン画を分割し、
モザイク形状にして出来たのがピオニーです。
ただし、ちりばめた時に、花びらのひらひらした模様がミミズが這ったかのように
見えてしまうのでは?というのを懸念して、釉薬(ゆうやく=色)の調整にとても
気を使い何度何度もも試行錯誤を重ねて作っていったということです。
言われないと芍薬の花がモチーフだなんて気が付きませんよね。
でもそこには密かに生産者の苦労と想いが沢山詰まっているのです。
名古屋モザイクの商品名は地名などから付けることも多いのですが、
このようにデザインのモチーフが商品名になることもあります。
商品名の由来や意味を辿ると、秘めている魅力や価値などがグッと浮き出て、
より記憶にも残るのではないでしょうか。
ショールームではこのような深いご案内が出来るよう日々努めて参りたいと思います。
ご来店の際はスタッフに色々とお伺いくださいませ。